12.282024
地球一周(その1)
地球一周 (やまもと かなめ)
【その1】乗船動機
世界一周いや地球一周の旅に出たいと言い出したのは家内の一言からでした。
私は仕事人間で長期の休みもとらず定年を迎えました。
(黒田建築設計事務所の全員がそうですが・・・・)
その言い訳で家内には若いころから、「定年退職したら日本一周する」と約束していました。
二人での海外旅行は新婚旅行のみで、記憶に残るには余りに年月が過ぎていました。
日本一周も世界一周も同じだろうと考え「ええで」と云ってしまいました。
それが2年前の2022年12月です。
家内は即座に申込みましたので、会社に休職の旨を伝え、快諾を得ました。
一般的な100泊以上の世界一周クル-ズには沢山の船会社から色々なコースが出ていますが、選んだのは庶民的でしかも安価な「ピ-スボ-ト」でした。
船はパシフィック・ワールド号です。
「神秘の地球と出逢う旅」と称した「Peace Boat Cruise Voyage 118」は航路は、地球を西回りでインド洋からスエズ運河を抜け、エジプト・ギリシャ・イタリアと地中海を通りポルトガルからイギリス・アイスランドでオーロラ観測をして、ニュ-ヨ-クに向かいパナマ運河を通りペル-のマチュピチュ、そしてイースタ-島のモアイ像を見てハワイに向かうという夢のような航路でした。
うたい文句は二大運河とオ-ロラでした。
このようなコースは滅多にないと、申し込み数はコロナ禍明けもあって、2000人超と聞きました。ところが中近東の政治状況悪化の為、出発2か月前の6月14日にスエズ運河を通らずアフリカ喜望峰廻りに変更し寄港地も22か所から18か所に減りました。 悩んだ末にアフリカもこれを逃すと一生いけないし、エジプト・地中海は飛行機で行こうと決心し当初の予定で決行することになりました。
そしていよいよ横浜を出発という8月16日、台風が直撃し港に停泊できず1日延期となりました。
神戸港出発は8月17日が18日となり、その為に最初の寄港地「深圳」は寄港しないことに・・・・。
これで寄港地は17か所となり当初より5か所も減り且つルートの大変更となりました。
出航前から2大事件の勃発です。乗客は1700人に減っていました。
神戸港は神戸ポートタ-ミナル駅で13時入港17時出港です。
義姉・甥・姪6人とダックス1匹に見送られ、出航セレモニ-と共に無事港を離れました。
パシフィック・ワールド号外観
客船概要
就航年:1995年(2015年改装)
総トン数:77,441トン
全長:261.3m
全幅:32.5m
乗客人数:2419名、喫水:8.1m、建造国:イタリア
船籍:パナマ
15Fより14F屋上を見下ろす
船内概要
4F:診療室、5F:レストラン(マーキスダイイニング)・ アトリウム・レセプション インフォメ-ション・客室、6F:レストラン(リージェンシ-ダインニング)・イベントル-ム・ショップ・客室、7F:シアタ-・バ-3・ラウンジ、8F~11F:客室、12F:プール・ゲームエリア・サウナ・フィットネス・エアロビスタジアム・美容室・客室、 14F:レストラン(ビュッフェ形式5時~24時)・テラスグリル・バ-、 15F:プール。スポ-ツエリア
バルコニ-付ツインルーム
部屋概要と費用
部屋は13種類あり1人~4人の人数制限で全26タイプ(現在はもっと細かくなっている)。
金額は2年前で200万円~792万円(早割り特約があり乗船時に次のクル-ズを申し込むと次の船代は最大49%引き)現在はもう少し値上がりしている。左の写真の部屋で352万円/人。
旅行費は上記に諸経費(チップ・ポートチャ-ジ・ビザ・国際観光旅客税+α)+寄港地ツア-(日帰りが主)で約250万円程度かかる。ツア-もオーバ-ランドツア-(寄港地から次の寄港地までの遠方へのツア-)をすると何百万円する
船内写真
5Fラウンジから8Fまでの吹き抜け、照明・空調と建築内装の取合がうまい,
5Fレストラン(6Fも同様)、内装、席の配置、照明、空調制気口、調度品,
全てがマッチていて素晴らしい
5Fラウンジのシースル-ELV 5Fラウンジよりインフォメ-ションを見る
2基がシンメトリ-に配置 ピアノ演奏を聴きながらゆったりできる
5Fコーヒ喫茶コーナ- あらゆる壁に絵画あり
サンドイッチ・クッキ-は無料 なかなか見ごたえのある絵です
ELVホール 壁の飾り物
その2】につづく (山本要)