昭和初期に建てられた県立高校の同敷地内での建替２期工事です。この度の工事の中には、改修保存部分の本館棟があります。この本館棟は、外観的には建設当時の面影を残しながら、内部は記念室や図書室への転用を図っています。保存に当たっては、躯体の劣化調査を実施し、電気化学的再アルカリ工法によるコンクリートの中性化対策を施し、復元を行ないました。
計画のコンセプトとしては、保存する本館棟と改築棟とは仕上げ及びディテールを統一して、外観上の一体化を図りますが、法的規制及び機能上の要求から出てくるものに対しては、現代の技術・材料等をもって合理的に対応を行なっています。